夢はうたかた

キスマイの音楽の話を好き勝手書いていた場所

"寂しさに耐える"―「RIDE ON TIME」#1#2を見た

 

ジャニーズを取り上げるドキュメンタリー番組「RIDE ON TIME」。仕組みが良く分からないのですが、いまシーズン4らしいです。今回は我らがキスマイ、2回目の特集です。次回18日が3話、25日が4話です。

 

ぼんやりと1話2話を見ていて、自分の好きなキスマイがここにある、と感じました。

皆がそれぞれの場所で口にするのは、「ここで終わらない」「まだまだ上を目指す」という趣旨の言葉ばかり。「歳だから踊れないって言われたくない」という千ちゃんの言葉には、グッとくるものがありました。キタミツの「おもろいことずっとやってたい、いい意味で期待を裏切りたい」もよかったですよね…。

キスマイは6歳差のチーム。最年長のキタミツ(今年37)と、31歳にもうすぐなる千ちゃん。悪い意味ではなく、見えている景色はそれぞれで。それでも個性を磨いて自分なりに模索して、表現を追求する姿は、どこかで重なるような気がしました。そうした瞬間にこのグループは輝くんだろうなぁなんてカッコつけたことを考えたりもします。

 

第1話冒頭。ライブの演出に使うお花の検討中。その後も全く登場していない横尾さんが足したいといった花は、「カタクリ」でした。カタクリは花を咲かせるまでに6年近くかかるということで、自分たちに似ていると思う、と。こういう提案に対して、ものすごく肯定してくれる宮田くんが好きです。横尾さん、カタクリどこで見つけてきたのですか。歳時記ですか?こういう横尾さんが本当に好きなのです。

 

「まだ10年」。

 

10年間で7人が横に並んで、それぞれの道を開拓して、戻ってくる場所がある。そして、それを応援するファンがいる。そんな地盤が整いつつあるのかな、と思います。これからも、キスマイとなるべくゆっくり歩いて行けるように―

すこし俯いて咲くカタクリ花言葉には"寂しさに耐える”というものがあるそうです。耐えた先につける花の美しさや儚さは、確かにキスマイに重なるものがあるかもしれません。

「まだ10年って感じっす」と笑って言える最年長がいるキスマイの、今後のますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

 

 

金スマ「キスマイ10周年特集」を見た

 

※9月3日放送の金スマのネタバレを含みます

 

キスマイというチームが好きだ。とにかく面白いチームだ。

「面白い」という気持ちは共通しているが、ずっと同じ熱量で見てきたわけじゃない。でも、自分が何をどう面白いと思っているかが変化しているのも面白い。「キスマイ面白い」「横尾さんいいな」と思ってからもうすぐ丸6年になる。距離を取ったり、ぐっと近づいてみたり、いろいろ考えて今、やっぱりキスマイが好きだ。

金スマで2時間、キスマイの特集をするというので珍しくリアタイした。録画もしていたが、なんとなくリアルタイムで見たかった。

出てきた話は知っている話(『裸の時代』で読んだところだ!!)が多かったが、初めて知ることもあった。

「次のデビューはキスマイだね」と言われながら、それでもデビューできなかった時、「組織としてどう勝っていくか」という意識に転換したというキタミツの言葉に痺れた。ミツはいつも未来を見ている。ミツはいつもチームを見ている。分析している。ミツがチームにいるのは、あまりにもつよい。頭の良さに全身が震え上がる。

タウンワークの話は初めて知ったが、私がキタミツだったらアイドルを諦めていたと思う。少なくとも、このチームでの勝ち方を考えてやっていこうとは思えなかったと思う。こうしてみるとどう考えてもリーダーだが、ミツがリーダーという肩書を背負わないのも面白い。

今回特徴的に切り取られていたというのもあるが、みやっちの存在の大きさを再認識した。田組(最近よー出てくるが大好きだ)からのたたき上げ、「自分は3軍から昇格した」というワードに唸った。「なんでこんなチームで」と思っている人がいる中で、腐らずに「ここでがんばろう!」と思っている人がいる。舞祭組が決まった時のことを振り返り、全く動じていなかったことを明かしたときの表情。いい意味で他メンと違う性質を持っているとすれば、ここなのかもしれない。そんなみやっちが今、自分の強みを生かしてどんどんキスマイを外に広げている。やっぱりいいチームだ。

藤ヶ谷さんは顔が小さい。アップになるたびにどうしてこんなに顔が小さいのかと思った…というのは置いておいて。ガヤは20世紀からジャニーズJrだ。(当時)最年長デビューのキタミツの辛さとは別に、ガヤにも苦悩があっただろうなと思う。デビューしてからは「かっこいい人」として引っ張るという意識。近年のおしゃべりでよく笑うガヤが好きだ。たまに「え?」と思うようなギャグを交えながら、ご機嫌でおしゃべりしていてほしい。

今回あまり話題にあがらなかったが、玉は期待に応える力強さがあってすごい。あんなピンクのホットパンツでデビュー、突然センターなんて…。地方大会にメンバー入りして喜んでいたら、突然甲子園で背番号1を背負わされているようなもんだ。それで1を自分のものにした。かっけえなぁ…今後も今みたいなパーマをかけ続けてください…。

千ちゃんも今回そこまでエピソードがあがってこなかったが、名古屋から上京して過ごした数年間を、どんな不安を抱えて過ごしていたのだろう。20歳でのデビューは今考えると決して遅いとは言わないのかもしれないが、10代でデビューするような存在だったと思う。まあ、祥生(JO1)がプデュに出演したとき、「もう19歳なので、最後の挑戦だと思っている」と言っていたので、今もひとつの区切りであることは間違いないだろうが…。感受性豊かで、繊細で、かつ大胆なところが素敵。キスマイを「国民的」アイドルにするのは、たぶん千ちゃんなんだろうなと思う。だって、かわいいじゃん?

タカシは話が出てくるたびに昔は荒れてたんだよなとしか思っていなかったが、今回はその裏にある苦悩や葛藤が見えて、すごくしんどかった。幼いころからジャニーズにいることによって嫌な思いをしたという話も、荒れたくなった気持ちも、なんだか分かるような気がして。キタミツと殴り合う話はやっぱり昭和マンガすぎて笑っちゃうけど、今はぐっとキスマイの中を見ている人になったんだなと思う。そこでまたキスマイに、アイドルに向き合ったところがすごいと思う。続けるってすごい。


こんなに横尾さんの話が地上波に乗ったことありましたっけ?やっぱり横尾さんが好きだと感じた時間。

「兄の代わり」「NEWSに入れない」「キスマイの構想から外れる」「デビューしても格差」というすべてのタイミングで辞められたのに、辞めなかった。そりゃたいすけぴーとの「10年」という約束があったからかもしれないけど、辞めない選択を毎日続けている横尾さんにはありがとうという気持ち。そんな横尾さんを「俯瞰で見られるのは横尾さん」というメンバーもありがとう。

「歌えない」「踊れない」「この世界苦手」なのに、続けるという判断が出来る。横尾さんを10年、続けられるようにした動力は、「いつでも自分は辞められる」という思いなような気もして。

願わくば、やっと「スタートライン」に立った小学5年生のキスマイで、時に俯き、「俺なんて…」といいながらも「辞めない」選択を続けてくれますように。

それでも明日、「俺はもう、」といいそうなところが、どうしてもいいんだよなぁ。

 

重くて厚い扉を開き続けた先に、それぞれの道が広がっていることを示し続けてくれるアイドル。それぞれがその道を進むことに自信を持っているチーム。その道を歩くことが、チームにとって前進することを意味すると知っているチーム。

そんな7人が10年のその先へのスタートとして歌う「A10TION」が沁みた。

彼らのこの先も、また自分のことと向き合いながら、応援していきたいと思った。

 

「うまくいかない」「ついていけない」「この世界向いてない」と思いながら、「いつでもやめられる」と思いながら、「私はもう、」という言葉を飲み込んで、明日も続けるという選択をしていけるように―

拝啓、どこまでもまっすぐな君へ。

 

眼鏡を新調しました。どこかで見たことがあるようなフレームで、和装かスーツが合うかもしれません。

「ブログを書く」という作業が日常からなくなって久しいです。「90日以上更新のないブログに表示しています」が自分のページに表示されるとは。

2020年以降は、パソコンの前に座らざるを得ない場面が増え、余計な文章を書く気力も体力も、そして目の余裕もなくなってしまいました。今思い返せば、馬鹿みたいに記事を量産していた2016年などは、移動中の電車の中で1本ずつ記事を書いていました。満員電車を乗り切る私なりのサバイブスキルでしたが、発揮する場面は失われました。

そんなわけなのに、今日はなんとなくブログを書いてみようかなと思ったわけです。

今もぽつり、ぽつりと過去記事を見てくれている人が居るらしく、やっぱり嬉しいです。今読み返すと「なんだこの文章は」というものばかりですが、熱意が書かせた文章というのは、やはりいいもんです。

自担、というのもおこがましいわけですが、応援している人が悪意ある取材を受けていました。最初はひゅっ、と思いましたが、対応があまりにも私の好きになった人という感じで、笑ってしまいます。すごく傷ついたファンがいた以上、あの対応が良かったとは言わない方がいいかもしれないですが、私は馬鹿正直にしゃべっちゃうところも、お茶渡しちゃうところも、らしいなぁと思ってウケてます。 

gbh-asap.hatenablog.com

(これは4年前のカラ元気の姿/でも結構気に入っている文)

4年前は理不尽な叩かれ方や、高らかな担降り宣言に心を痛め、深く沈んでいましたが、今回はそんなことは全然ありません。今回も理不尽な叩き(それも4年ぶりにアカウント動かしてる人のとか見て笑っちゃいました。大好きじゃん)や担降り宣言はあるのでしょうし、たまに目にするわけですから、私が強くなったわけでもなんでもないです。ただ、私にとっての「ちょうどよい距離」をとれているだけだと思います。2015年に沼落ちして以来、2016、2017頭当たりはキスマイ中心の人生を送っていたので、体調に支障を来すレベルの影響があったわけですが、今回は全然です。横尾さんの(言っちゃった)ことは全然嫌いになっていないんですが、好きのベクトルが変わったかなぁという感じ。

沢山雑誌を買って、有料コンテンツにお金を払って、CDを買って、放送を追いかけて…というど真ん中の活動をしていた人と自分とでは、ショックに差があるのも当然だと思います。そういう人から見れば、私の「今回はダメージが少なく、存外に元気であった」は腹立つよなぁ、とは思います。4年前、言ってもど真ん中のファンだった自分は、いろんな意味でショックを受けていました。自分のお金や時間のかけかたを直視する機会になったからなのかもしれませんが。でも、もちろん悲しかったり、ショックだったりするというのは、何もおかしなことではなくて。

もうじき10周年ですね。A10TIONのMVを見て、自分はある程度キスマイのフォロワーとして過ごしてきたのだなと感じます。最近のキスマイにはすっかり疎くなりましたが、じっくり彼らを見てきた時間はあって、感じていた感情は本物だったと思います。

キスマイにはまた新しいフォロワーがたくさんついていると感じています。最近、新しくできたアイドルを追っていることもあって、10年間も一線で走り続けていることのすごさを実感します。あとシンプルにカッコイイっス。

2020、2021と、うっすらと孤独で、苦しい日々が続きますね。

横尾さんも、横尾さんが大事にしたい人たちも、横尾さんを大事に思っている人たちも、みな幸せでありますように。

2020年キスマイのリリースを振り返る

 

gbh-asap.hatenablog.com

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2020年バージョンです。年1で振り返るのはなかなか面白いです。もう少しで10周年。節目の年にはまた数年間の推移とか、いろいろ調べてみたい。

あっという間に12月31日になってしまいました。変な1年、みなさんお疲れさまでした!!!!

今年のリリース

シングル1枚(9月『ENDLESS SUMMER』)

アルバム1枚(3月『To-y2』)

今年はやはりイレギュラーな年だったからか、リリースは少なめでした。ただ曲数は全部で24曲(「ENDLESS SUMMER 盆踊りver.」を含む)。例年30曲前後というところを見ると、『To-y2』の曲数の多さでカバーされている部分があります。

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2020年の曲の一人称です。すっかり「僕」が多いグループになっているのは間違いないのですが、ここ数年「俺」曲も数曲出てくるようになりました。まあ、MAHARAJAに関しては「俺=マハラジャ」なんですが。Positive Manの「俺」もこれまでの俺とはちょっと違う感じがします。今までのキスマイが「オレ」なら、Positive Manは「おれ」というか。逆にmake you mineは初期に見られたような、オラオラな曲調で「俺」。こういう曲が戻ってきてくれたのは個人的に嬉しい。

また、ここ数年「僕」が複数になるケースが多く見られます。しかもそれには、これまでに見られたような「僕と君とで僕等」だけでなく「僕等と君」という構図も登場するのです。この僕=キスマイだし、僕等=キスマイ、なんですよね。この辺歌い手に依存するのが面白いです。

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ユニット曲は僕が2曲、混合が1曲でした。「王国の蝶」は夏井先生の俳句が元になっているので、まあ1人称は出てこないよねって感じ。「バクテリア」は俺僕混合曲と書きましたが、実際に「俺」が出てくるのは表にある1回だけなんですよね。ここだけ別人格?

個人的な話になりますが、今年はある期間気が狂うくらいバクテリアを聞いていました。この曲、歌詞がスゴいという印象が強いですが、音が好きです。最後に、日の目を見ないまま下書きに残ったバクテリアについてのコメントを貼っておきます。皆様、よい1年をお迎えください。

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バクテリア(9th通常/北山・藤ヶ谷)

あらゆるキスマイ担を無言、そして饒舌にする「藤北」ユニット曲5(7)曲目。
さらに官能的な歌詞なものですから、それだけでもう素晴らしいわけですが、それだけじゃない。音楽好きなわかるはず、このメロディーの面白さに。メロディーライン、展開、リズム!!どれをとってもあまりにも変態。これを歌いこなすのリズムお化け。リズムが洋楽なんだよね。

サビ:前奏なし

Aメロ:北山メイン(ここの後ろの音めちゃくちゃおしゃれ)

Bメロ:藤ヶ谷メイン、ラップ(コーラス):ビート強め(これは前半のみ)

Cメロ:強いビート→無音+囁き

サビ:強いビート、キラキラシンセの動き(とにかく「耳元で〜」の音が最高。)

サビ終わり:狂った音

2番に入るとメインパートが交代。ここがアツい。

Aメロ(藤ヶ谷メイン)

Cメロ:強いビート

サビ:メロディーラインと違う動きをするシンセの音、一定のビート

サビ終わり:耳元で〜のループ

Dメロ:穏やかなところから〜ボルテージを上げて〜無音(ダンスミュージック的な演出)→鍵の音+囁き

 

・・・という書きかけでした。とにかくバクテリアのメロディーが大好きだったのですが、「○メロ」という言い方に自信がなかったので、最後まで書けませんでした。どうやって見分けるのか?どうやって決まるのか?ご存知の方、教えてください。

祝・9周年!

 

Kis-My-Ft2の皆様デビュー9周年おめでとうございます!!!!!

 

やっぱりこんな日には文章を書きたくなってしまいますね。すっかりウルトラライトなファンになってしまった私ですが、今日は作業中ずっとキスマイを聴いています。曲良すぎ。

私がキスマイを追い始めてほどほどに経つんですが、年々キスマイを好きでいることが誇らしいと思うことが増えてきました。

キスマイの10年目イヤーが、最高の1年でありますように!!!!!

なんとなく今思っていることを書き留めておこうと思います。

 

北山宏光さん

事あるごとに言っている気もしますが、私は「何があっても、北山くんがいるグループだからキスマイは大丈夫」と思っています。これはツイッターで仲良くしてくださっていた方が、ずいぶん前に仰っていた言葉で、その言葉をきいたときに直感的に「そうだな」と思ったんですよね。それ以来忘れられません。私は北山くんの見る未来とキスマイをめちゃくちゃ信頼していて、大好きなんですよね。キタミツのこと、毎年もっと好きになる。24Hのパーソナリティーに選ばれた時も、「うちのミツ!!!!!最高だろ!!!」(誰?)という気持ちでした。ENDLESS SUMMERのダンスチャラ過ぎてSUKI。

千賀健永さん

キスブサで名監督、TwitterYouTubeで「サイコパス千賀」なんてバズり方(この間お叱りが入ったがw)をしたエンターティナー。少プレでもキレッキレのバラエティスキルを披露していて、純粋に楽しませていただいております。自粛期間中に太っちゃったところ、と思えばCOUNT7EVENの振付をしていところ、全部全部千ちゃんの魅力。人一倍カッコいいのが好きで、カッコよさを追及することをファンが喜ぶと知っている人。

絵や俳句、ダンス、千ちゃんが表現している作品をもっと見たいし、こういうアーティスティックな人がチームにいるって絶対強みだなぁ。カッコいいところ、繊細なところ、面白いところ。人を引き込む人懐っこさ。末っ子の魅力大爆発なところが大好き!!

宮田俊哉さん

間違いなく2019年のキスマイを大きく変えたのはみやっち。みやっちは、温和で優しいけれど、好きを仕事にしたり、いざというときに自分に引き寄せる強さを持っている人。キタミツとみやっちはチームを外に外に広げる人なんだろうな。「みやっちがいないと回らない」キスマイになったのは、絶対今後プラスになるんだと思うんです。キスマイがもっともっと上に行くためにはみやっちの活躍が必須だよね!声優のお仕事も、九州ローカルのお仕事も、ソロラジオのお仕事も勝ち取ったもの。愛されみやっちのカッコいいところです。それがまったくいやらしくない、そのバランス感覚と聡明さが大好きです。

横尾渉さん

俳句は苦しい1年だったけれど、横尾さんを見ていると頑張る気持ちになれる、世界一誇れる人。横尾さんのファンでいられて嬉しい。メガネ姿もすっかり定着して、「キスマイのメガネの人」になっているけど、メガネなしも好きですよ。

私の勝手な感覚だけど、少しだけ、柔らかい雰囲気になったような気がします。横尾さんが幸せな人生を送れますように。それだけです。

ENDLESS SUMMERのラップパート!!!!!!!!!!ありがとうございます。

藤ヶ谷太輔さん

おこがましいことこの上ないですが、おそらくキスマイのメンバーの中で最も共通点を持っている人。だから横尾さんのことが好きなのかな(?)

キタミツと2人で「証」を弾いている姿を見たとき、藤ヶ谷くんってキタミツの2つ下なんだもんな、とちょっと思いました。もう年齢なんて関係ないのかもしれないけど、「藤北」と括られる2人だけど。少し不安げにギターを弾く姿を見て、キタミツがギターに込めた思いを思い出しました。

MCが決まったり、ソロラジオが進んでいたり、個人で回す機会が増えて私は嬉しいです。藤ヶ谷くんの声が好きなのでもっとお話ししてほしい。

苦しいことの方が多い人生だけど、藤ヶ谷くんを見て今日も頑張ろうと思えている人間がここにいます。

玉森裕太さん

絶対に身近にいないのに、身近にいるような等身大の成人男性な気がしてしまう不思議な魅力を持っている人。キスブサで不安や面倒だなぁという気持ちが前面に出ちゃっている所の人間らしさが好きです。ひとたび、パフォ―マンスになれば「うちのセンターかっこいいな…」と思わせてくれる絶対的エース。ドラマでさらに人気者になる、頼れるエース。シンプルでウッド調のお部屋で過ごす30歳。おたまが30歳だなんて!と思う半分、30歳男性ってこんな感じかも、とも思わせてくれる最高のエース。

二階堂高嗣さん

私の中に共通する要素がなさ過ぎて、ちょっと怖いときもある。でも仕事人でまっすぐで、ダンスがかっこよすぎる大人の男性だって知っているよ。でも隠し切れない悪ガキが同居する(ex.全裸タカシ)元気いっぱいの30歳。ダンスとラップに見えるこのうえないリズム感。キスマイの音楽がどんどんダンスミュージックや洋楽のリズムになっていく中で、ニカのリズム感がめちゃくちゃ重要だと感じている。ハスキーボイスもカッコイイんだよなぁ。

キスマイの未来を見ている人。キスマイを大切にしている人。キタミツの見る未来を、見ている人。ENDLESS SUMMERの衣装があまりにもスイカだけど着こなしている人。

 

大好きな7人がこの時代のチャンピオンになる日をこの目で必ず見届ける。

素敵な1年になりますように。今年もありがとう。


Kis-My-Ft2 / ENDLESS SUMMER MUSIC VIDEO

見てね!!!(ENDLESS SUMMERと来るとNUDEが出てきちゃう人)

こんな時だから前を向きたい―Kis-My-Ft2『To-y2』を聴く

 

皆様お久しぶりです。こんな状況ですが、逆にこんな時だからこそ気持ちを切り替える練習をしたいなと思っている毎日です。

こんな閉塞感たっぷりの日々でも前を向いて頑張ろうというエネルギーをくれるCDということで…(?)、Kis-My-Ft2の最新アルバム『To-y2(トイズ)』を聴きました。しかしこのタイトル、初見で読むのはなかなかの難度。わかってても一回頭の中で「とーよー…トイズ」って言い直してる。

いやいや、こんな時にアイドルのアルバムって…ってちょっと疑ってる??いやほんとです。CD聴く気力もなくて、数日放置してたんですけど、再生してみたら曲が進むごとに元気になった!!!私は「カッコイイ曲」「強い曲」「ゴリゴリな曲」「暗い曲」が好きなんで、「ポップで前向きで明るいアルバム」という印象の今作はあんまり…って感じだったんですが、これは今こそ聴くべきアルバムだと感じました。こんな時だからこそ、前を向きたいな!

"9th"Overture

"7th"Overtureを思い出すような感じ。こどもが英語でしゃべってます。たくさんのプレゼントを開けてみると…いろいろなテイストの音楽が出てくるよ~~~みたいな感じ。そうです、このアルバムのコンセプトは「おもちゃ箱」。いろいろなおもちゃ=音楽を詰め込んだアルバムなんです!このアルバムの曲をチラ見せしてくれるまさに「序曲」。

To Yours

アルバムリード曲。春~夏の雰囲気漂う明るい爽やかな曲。SHINeeなら「Boys meet U」枠(異論は認めます)。それからもしこの曲を別のキスマイのアルバムに入れるなら、「I SCREAM」かな。そういう爽やかさがあります。

このアルバムは、「7人全員が一曲は歌いだしを担当する」ことになっているそうです。歌いだしは玉森くん。最初は「明るいなぁ」と思っていましたけど、音楽番組とかで耳にする機会が増えていくうちに、「明るくていいじゃん」に変わってました。前向きで元気をくれて、横に寄り添ってくれる曲を歌うのって、アイドルの素敵な所のひとつだって思います。「僕らの未来は 可能性で満ちている」って、誰かに言ってほしかった言葉かもしれない。

りあらぶ

サビのパワーワード・「三次元な恋をしようよ」…三次元マスクのタイアップ曲です。マスク不足の世の中だからでしょうが、CM見なくなっちゃいましたね。ただ、これはいい曲の予感。「MU-CHU-DE恋している」以来のアップテンポかわいいアイドルソングとの再来という感じでこれは大変よろしいです。入りがサビという王道J-POPというのもいいよね。そして「3.6.5」ばりの展開の激しい曲。後半の横→宮→千のラップがいい感じです。サビの「揺らしていこうよ↗」の音が上がるところが好き。こういう音の上がり方が大好きなんです。

HANDS UP

シングル曲。特に言及してなかったけど、この曲好きなんです。やっぱりレーベルエイべならこういうサウンドは欲しいよねって感じ。サビのズンズンくる重低音がダンスミュージック。Aメロが秀逸なんですよ~~~。そしてサビのがっちゃがっちゃ。この曲は千賀くんのパートがいいのはもちろん、宮田くんの甘くて伸びやかなパートも目立っています。今までのカップリングっぽい歌割りなんですよね。

Cannonball

このアルバムの""強い""曲枠はこれかな?と思わせておいて、後ろでずっと流れるサンバホイッスルみたいな音にじわじわ。歌いだしは藤ヶ谷くんです。なんだかこの曲はキスマイ初期っぽい。1stとか2ndに収録されていそうな曲調。サビできゃんきゃん言っているのがちょっと面白い。案外サビは明るくて、意外性もたっぷりです。

Letting Go

これめちゃくちゃアイドル曲っぽくない。ミディアムテンポのトレンドを抑えたバラード曲という感じ。今までの曲で言うと「Flamingo」(5th)「One Kiss」(6th)あたりの枠かなと思うけど、もっともっと大人な感じ。ニカラップと千ちゃんの伸びやかな声が輝く大人曲。これは学生の話じゃないし、アラサーのキスマイだからこそ歌いこなせる曲な気がしたよ。こういう曲を披露できる場が、ライブ以外でもあるといいな。あとなんか前奏がAbemaTVの恋リアのテーマ曲っぽい(伝わらない)。歌いだしは玉森くん(大正解)。

Positive Man

どんだけ最初に詞を詰め込むのか心配になったけど大丈夫でした。ただし、これはカラオケで歌ったらつらい気持ちになるやつなので大人しくキスマイの歌唱を聴くことにします。「生きてるだけで人生はパラダイス」の領域にはやくたどり着きたい…!!!!!!レゲエ調。閉塞感たっぷり先の見えない日常のなかでもこれを聴けば「ポジティブマインド」になれそう。歌いだしは俺たちの宮田ニキ。作詞はTEEさんです。

MAHARAJA

一度聴けばあなたも「MAHARAJA」の虜です。歌いだしはマハラジャ…いや横尾さんです。これはラジオで聴いていたのですが、最初に聴いたときに「ガチでマハラジャの歌をもってくんのかいwww」と笑った。「俺の名はマハラジャ」と歌うインド音楽です。ただサビで突然「毎日がパラダイス!!!!!!」「人生はバラ色!!!!」って明るいバカ状態になります。同じアホなら踊らにゃ損損!!!!!のマインドです。…という夢オチで最後は現実に戻されますが、無理やりにでも元気になります。

Be alright

うわーー!!!らしくない!!!!(笑)

これは関ジャニ∞です。スカパラとのコラボ曲ですよね?…違いました。今までキスマイの曲にありそうでなかった。こういうテイストの曲すごく珍しい。キスマイの音楽の広さっていう意味ではほとんど出切ったと思ってたけど、まだまだ幅があるんだなぁ。とっても元気が出ます!これは元気のでるアルバムですわ。

My Place

東京インテリアタイアップ曲。すごく温かいバラード。キスマイ×東京インテリアの今までの流れの中に合う感じのテイスト。何を隠そう、わたくしこういうバラードの二階堂さんの歌声に弱いんですけど、相変わらずの最高ボイスが聴けます。シンプルなメロディーゆえに、7人の歌声が一層優しく、まろやかに響き渡る曲です。

Edge of Days

シングル曲。この曲の北山くんの歌い方の大ファン。リズムもめっちゃ難しいよなぁ。やっぱりこういう、「黒と赤の卍キスマイ卍」みたいなのが好きです…!!!!!!!!!!主題歌だったということで、北山くん主演のドラマ・ミリオンジョーを思い出します。「賭した」とか「贖う」とか、ワードチョイスが好きです。「何もかも~」からの音が好き。

Make you mine

強い曲枠はこれでした。ザ・キスマイのオラオラソングです。

やっぱりこういう曲調はカッコよくて痺れる!!!久々の「俺」曲なのも最高です。ニカラップ信者の私も歓喜。声質が唯一無二なんですよ、二階堂さんは!!!!!カッコいい!!作詞作曲陣も本当にありがとうございますというメンバー。

Sometime...

ほおおぉぉ…キスマイがこんな感じの曲を出してくるなんて……。なんていうんですかね?こういうの、JazzyなHip-Hopというんでしょうか。さすがにサビは明るい感じでアイドル曲であることは揺るがないんだけど、大人っぽいの出してきたなぁ。雨の日の夜、静かなカフェって感じ。喫茶店じゃなくて、カフェというのがアイドルのさわやかさを残している感覚なんです…。大人の別れ話ですね。これを歌っているのは、キスブサで「だから、好きじゃないから別れるっつってんじゃん!」って水をかけられていた宮田くんでも、「慣れが発生してるっていうか…」って言ってた横尾さんでもないです―――。

memento

藤ヶ谷くんのドラマ主題歌です。もちろん歌いだしは藤ヶ谷くん。キスマイが歌うこういうバラード、ちゃんと重たくて好きです。なんていうか、一緒にいる未来を見るからこその痛みがあるバラードというか…。決してきれいごとじゃないけど、幸せな日々です。。。

COUNT 7EVEN

はい好き。はい大好き。こういうショータイム!!!!みたいな曲が大好きなんですよ!!!!わたしがもしピアノがうまかったら弾きたかった。上松大先生の作品です。劇場版・アニメ「Kis-My-Ft2」主題歌で大丈夫です?

「7 EVEN」7人がイーブン、という意味を込めているというお話を聞いて感涙。もうイーブンになったよね…。面白くてカッコイイ7人組のことが好きなんだよって言いたい。イチオシは北宮パートと、もちろん7からのカウントです。

Smilest

歌いだしは玉ちゃん。こんなにストレートに、「笑ってよ」って言われたら、笑って過ごしたいなって思う。「嘆くのは簡単で 笑うのは困難だ いいことばかりじゃないから」と歌うけど、それでも「笑っていて」。

[Bonus Tracks] 種

とっても驚きました。キスマイがシークレットトラックを…!Nコンの課題曲のようなコーラスが涙腺に来る。今回、この混乱の中、きちんと「卒業」できなかった全ての人に贈りたい優しい曲でした。挑み続けたい。

#NO! NO!(玉森&二階堂ユニット)

ドファンク。Earth,Wind&Fireっぽい。B型の2人によるB型あるあるソングです。楽しい曲です。やっぱりサビは「たいぴーっぽいよね」に聞こえる(本当は「Type Bっぽいよね」)。人間を4つにわけるなんて無理、なんてことは分かりながらも私はB型にずっと憧れを持っていたので、なんかいいなぁって思っちゃいます。

バクテリア(北山&藤ヶ谷ユニット)

なんて曲を歌ってくれちゃってるんですか!!!!というとにかくすごい歌詞。メロディーラインがすごい好きです。とても現代的でシティ派なオシャレメロディーですよ。藤北はすごく特別な存在だし、歌詞もエロいんですが、それだけで終わるにはもったいないくらい曲がいいです。「耳元で~」の当たりなんて最高。SHIROSEさんありがとう……。

王国の蝶(横尾&千賀ユニット)

「プレバト!」俳句特待生コンビが、夏井いつき先生の「蝶」の句だけで歌う曲です。なんだこの素晴らしい曲…。「飛ぶのは痛い 飛ぶのは痛い 蝶の羽」というところが大好きです。やっぱり言葉の響きの美しさと、その句を理解しながら歌っているだろう2人と、この曲の詞として句を使わせてくれたなっちゃん先生の心意気と、すべてに感謝しています。

運命(宮田&玉森ユニット)

「BE LOVE」「星に願いを」に続く宮玉三部作、これにて完結。作曲は上松先生です。「BE LOVE」で結婚、「星に願いを」で訪れる嫁の死、そして「運命」という激重。

玉森くんを失った宮田くんは、一人で過ごす日々の中で、ある日、ハメを外して夜の街へ…。「永遠よりもずっと長く」(前作『星に願いを』より)なんて言ってたのは誰??と玉森くん(亡霊?)に絞られ、出てきたセリフは「君に似ていたから…」(ここまで一息)。なんだこれ!!!!!!バッドエンドかよ!!!!!!!ライブではどんな演出になるんでしょうか…怖いような…楽しみなような…玉森&宮田先生の次回作にご期待ください…。

 

とまあ、大変ボリューミーなアルバムでした。本当に「おもちゃ箱」というテーマ通り、いろいろなテイストの曲が詰まったアルバムでした。キスマイって曲がいいよねと言い続けてきたところがあるんですが、今作もいい曲がたくさんありました。もう9枚目のアルバムなのにこんなに新しい音楽的一面を出してくれる。まだまだ、これからもたくさんの素敵な曲と出会うことができそうで楽しみです。

少しずつ、前を向いて頑張りたい、そんな気持ちになるアルバムでした。ありがとうキスマイ!!