Kis-My-Ft2は本当にオラオラ系なのか【キスマイ1人称調査】
こんにちは。
エビキスアンケートの集計ノイローゼから早一か月。もうああいうのは向いていないと悟ったがしつこくこんなことをしてみようと思う。
私が何度も何度も読ませていただいている大好きな記事。
(勝手にリンクを貼ってしまい申し訳ございません。)
へえ、KAT-TUNの曲の一人称にはこんな変化があったのか…
KAT-TUNの次に俺系でオラオラなイメージがあるのはどのグループだ!!
そうだ!キスマイだ!
ということで私は、キスマイバージョンでこちらの記事を書いていきたいと思う。
この前のアンケートでも結構「キスマイはチャラい」「オラオラ系」などの意見をもらったので、それが楽曲の一人称からも読み取れるのか調べてみよう、と。
何度も調べたけど、キスマイでやっている人いなかったので大丈夫だと思うが、もし誰か先にやってらっしゃったら本当にごめんなさい。
そして、手で調べながら作っているのでところどころ間違いや抜けがある場合があると思われます。ふーんそんな感じか、とだいたいの感じで楽しんでいただけると幸いです。
【ルール】
- 対象は2016年11月段階で音源化されている曲。Kis-My-Ft2名義のアルバムまたはシングルに収録されていることが条件。(例:『Kis-My-Zero2』収録の千年のLovesongは含むが2009プレゾン収録の「オ・シャ・レ」は含まない。)1曲につきカウントは1回。複数のCDに収録されている楽曲は発売された時期の早いCDに所属。
- Overtureは除く。
- バージョン違いはカウントしない。(例:「アイノビート」は通常、アルバムバージョン、ロックバージョン、ダンスバージョンがあるが4曲ではなく1曲としてカウント。)
- ソロ・ユニット曲は含まない。
- 原則歌詞は「歌ネット」を参考にする。
- 一人称複数は一人称としてカウントする。
- RAP詞のみに出てくる場合は色で区別する。
- デビュー後の音源は年ごとに集計。
(お試しで目次を付けた。下から飛べます)
☆さっそく見ていこう
一番左の枠の上が収録CD,その下が全体の曲数に対する俺楽曲・僕楽曲の数。
次の枠で赤で表記されている曲が一人称が「俺」の俺楽曲。青は「僕」楽曲。一人称が出てくる部分を一部引用した。
黒で表してある曲は一人称がない場合、あるいは「俺」「僕」でわけらけない場合。特別に記していない場合は一人称なしを表している。
【デビュー前】
対象作品:『Kis-My-Zero1』『Kis-My-Zero2』『Kis-My-Zero3』『HIT!HIT!HIT!』
俺4曲・僕9曲/全19曲
デビュー前のキスマイといえばオラオラで腰で物事を語るタイプというイメージがあるのにも関わらず俺は4曲しかないという結果に。ちょっといきなりイメージと差を感じる。
ちなみに、音源化されているという条件はなしで、ツイッターで教えていただいたデビュー前の楽曲は20曲(俺5/僕9)でした。
【2011年】
シングル『Everybody Go』『We never give up!』
俺3曲・僕2曲/全7曲
デビュー前よりも少し俺が増えた印象。8月のデビューからシングルA面が2タイトル連続で俺系ということになる。
【2012年】
シングル『SHE!HER!HER!』『WANNA BEEEE!!!/Shake It Up』『アイノビート』
アルバム『Kis-My-1st』
俺5曲・僕4曲/全14曲
1stアルバムの『Kis-My-1st』の俺楽曲の多さに着目していただきたい。
「Girl is mine」や「Take over」系の楽曲だけでなく「Tell me why」のようなバラードでも一人称「俺」が使用されている。ここに書くのは少々ずるいかもしれないが、ソロやユニットも合わせ、シングルカットした曲も含むアルバム全体の曲数(Overtuneは除く)12曲のうち俺が8曲僕が3曲である。そう、アルバムの75%が俺系楽曲である。歌詞における「俺」の使われ方を見ても、デビュー前よりも1stアルバムに一番いわゆる「オラオラ系」の要素が多いように思える。
シングルA面は『アイノビート』以外は一人称なしだった。
【2013年】
シングル『My Resistance-タシカナモノ-/運命Girl』『キ・ス・ウ・マ・イ~KISS YOUR MIND~/S.O.S(Smile On Smile)』『キミとのキセキ』『SNOW DOMEの約束/Luv Sick』
アルバム『Goodいくぜ!』
DVD『YOSHIO』
俺2曲・僕10曲/全19曲
どうしたことか。俺系楽曲は急に2曲になった。
しかも2ndアルバムには「俺」楽曲がシングル曲以外に1曲も入っていない(アイノビートAlbum ver.と運命Girl)。そして特にこのアルバムでは「一人称なし」の楽曲が目立つ。これは次回やろうと思っているものに触れることになるが、一人称なし楽曲にはいくつか特徴があって「自分」に対して歌った曲(そういうワードが出てくることも多い)、歌い手側と誰か(多くは君)に関する曲(つまり、一人称は自明なのでわざわざ示す必要がない場合)などがある。ここの変化にも少し気を付けていきたい。
この年のシングルは両A面シングルが多かった。そしてその多くが「僕」楽曲だ。このあたりから去年との違いが見えてくるようにも思う。
しかも「俺」楽曲といっても「運命Girl」と「Luv Sick」は曲調が全然違うので、この「俺」にも大きな違いがある。聴いたことのある人、いやPVを見たことのある人はわかると思うが、「運命Girl」は全然オラオラギラギラ系の曲ではない。「Luv Sick」はカッコイイ系の曲だと思っている。
【2014年】
シングル『光のシグナル』『Another Future』『Thank youじゃん!』
アルバム『Kis-My-Journey』
俺1曲・僕11曲/全17曲
ついに俺系楽曲は1曲となった。カッコいい系ダンス担当の「Striker」だ。
アルバムを見てみると、藤北ユニットの「FIRE!!!」が俺楽曲ということで『Kis-My-Journey』全体では2曲。舞祭組名義の「棚からぼたもち」は僕俺混合。
昨年のアルバムが「一人称なし」が多かったのと比べ2014年のジャーニーは一人称がある曲がほとんどであり、その多くが「僕」楽曲だ。
シングルのA面は僕1曲の一人称なし2曲だが、カップリングに「僕」楽曲が多い。
【2015年】
シングル『Kiss魂』『AAO』『最後もやっぱり君』
アルバム『KIS-MY-WORLD』
俺1曲・僕10曲/全18曲
「Kiss魂」はラップの部分に「俺」が出てきたため色を区別した。
また「Past&Future」は歌詞の中に「僕」「俺」両方があるので黒字扱いになっている。
俺楽曲はほとんど虫の息である。『KIS-MY-WORLD』の中にもシングル曲である「Kiss魂」以外に俺系楽曲がない。比較的かっこいい系の音である2曲が「一人称なし」だったことが要因か。シングル『最後もやっぱり君』では収録曲4曲すべてが「僕」系楽曲となる。
【2016年】
シングル『Gravity』『Sha la la☆Summer Time』
アルバム『I SCREAM』
俺0曲・僕10曲/全15曲
ついに俺楽曲が消滅。
『Kis-My-Journey』での「Striker」や『KIS-MY-WORLD』の「FOLLOW」に当たる曲が『I SCREAM』になかったことが原因だろうか。
今までのアルバムに比べ全体的にポップな印象のあった今回のアルバムだが、こういったことも関係していたかもしれない。
☆最後に
結果としてトータルで俺16曲・僕56曲/109曲ということになった。
どうだっただろうか。オラオラチャラ集団のイメージがあるということだったが、実際はデビューした年と次の年以外はほとんど一 人称を「僕」とした曲が中心となり2016年には「俺」を一人称とする曲は消滅。トータルで見てみても15%程度とかなり低い割合となった。対して「僕」は5割弱を占めており、キスマ イは「僕」系の曲が多いということが分かった。
ここも前出の記事を参考にさせていただくのだが、グラフに表してみよう。
最初にリンクを貼らせていただいた記事では明確に「俺」から「僕」に切り替わる瞬間があったが、キスマイではそのような明らかなきっかけがなかったように思う。
確かに2013年を境に急激に数は減少しているともいえるが、デビュー前の曲にも「俺」が多かったと言い切ることはできないため、デビュー後少しだけ「俺」曲が多かった時期があったという程度にしか今は言えないだろう。しかし、2013年以降、俺楽曲が減り、僕楽曲が増えているということはよくわかるグラフだ。
デビューして今年で5年。まだまだこれからたくさんの曲を作っていってくれるだろう。この先もっと楽曲が増えたときに割合がどう変化していくのか、楽しみに思っている。
このシリーズ、あと2回続く(予定)。
二人称について、それからソロとユニットのバージョンを近いうちにあげたいと思う。気が向いたら読んでいただけると嬉しい。
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました!
↓続く