夢はうたかた

キスマイの音楽の話を好き勝手書いていた場所

ミュージックソンを聴いて、とりとめのない話

 

大好きなラジオも、呼吸と同じくらい大切な音楽も、耳の不調が重なりちゃんと聞けない日々が続きすっかり追えなくなってしまった。毎回何となく気に入った部分をメモしていたけれど、それも続けられなくなり、いくつストックしていたのもあったけどとりあえず封印した。勝手にシリーズ化しておいて、後から見直したときに面白いかなぁと思っていたけど。中途半端なのもあれなので上げたものも下げた。幸い、最近は復調していて、結構長い時間移動中にラジオを聴くことができた。

ミュージックソンは、聴ける時間はリアルタイムで、聴けなかった時間も掃除をしながら流して聴いている。個人的にも考える機会の多い分野についてキスマイが真摯に向き合っている姿を見て、刺激を受けた。本当に素敵な番組だったと思う。チャリティーや、障害を取り上げることには賛否両論あるだろうが、専門家や当事者に対しての学ぼうという姿勢が見え素直に勉強になった。ここに、その感想を記しておきたいと思う。

 

横尾さんは慶應の中野泰志教授の元へ。最初がバリアフリーとは何か、障害の社会モデルとは何か、という根本の話だったというところがとっても良かったと思う。私も「見えにくさ」にもいろいろな種類があることも改めて認識したし、「心のバリアフリー」の大切さを学べた。最後に「みんなにとっていい社会にしましょう」と(政治家風に)言っていた横尾さんは、障害の社会モデルの考え方を理解したんだろうなぁと思いました。なんだか上から書いてしまっているけれど私もまだまだ勉強中の身。刺激をもらった。そして、番組中の曲振り、大好きでした。

藤ヶ谷くんは筑波の視覚特別支援学校へ。小学生との会話がなんとも面白い。クールな小学生と、向き合おうとする藤ヶ谷くんの声音が、ラジオを通して映像として伝わってくる。ハイブリットカーの怖さは自分も感じることがある。静かすぎるのも距離がつかめなくて怖いし、考えものだなぁ。最後の挨拶で何度も「自分たちに何ができるかを考えている」と口にしたことが嬉しかった。言葉を詰まらせた場面もあったが、藤ヶ谷くんの語り方からは本気で考えて自分の言葉で伝えたいという気持ちを感じた。こういう方がこの世の中にいて、そしてその人が影響力のある人だということが嬉しいな。小さい子と関わる藤ヶ谷くんが大好きなので、またどこかで見たいな(キスマイドキドキーンで見られるのでは)。

宮田くんは日本点字図書館へ。日本点字図書館ホームページ

立体コピー機の音から始まるの、ぐっと引き付けられてよかった。にしても、宮田くんの声、ダントツで聴きやすいと思う(私見)。お便りで「点字図書館のことを知らなくてお恥ずかしい」なんてコメントがあったけど、私も詳しいわけじゃないし、きっと大多数の人が知らなかったと思う。点字の書籍、拡大本、朗読した音声などなど、見え方に困難を抱えていても本を楽しめる工夫がすごいなぁと思った。

玉森くんはゲームクリエイター野澤幸男さん。音だけでゲームをする(つまりオーディオゲーム)というものの存在をはじめて知ったため、単純に「そんなものがあるのか!」と思った。日本語版がない、ということを受けて、それで自分が作るしかないとつくる彼のパッションと能力にはただただ尊敬するばかり。音で距離感を図るというのは、きっと訓練が必要なものだと思うし、玉ちゃんがゲームで高い点数を簡単にとることができなかったのはリアルだなぁ。

二階堂くんは漫談家濱田祐太郎さんとの対談。「目がほとんど見えていないので二階堂さんがキスマイの中でわりとブサイクな方にはいっていることも気づいてない」というちょっとピリッとしたジョークもさらっと爽やかに言っていて、当たり前だけどお話が面白い方だったな。ニカちゃんはストレートな人だから、ざっくばらんに話してくれる濱田さんとの相性がよかったような気がします。「白杖も、まぁ棒でいいですよ」とか、こちらが楽になるようなものの言い方をしてくれるのも優しいなと思う。「障害のある人は、どこかしら優れているところがある」というのは、障害のない人の願望でしかないかもしれないというコメントには、はっとさせられた。

北山くんはブラインドサッカー選手の川村怜選手にインタビュー。

www.oricon.co.jp

(この写真好き)

いわゆるパラスポーツにはいろんな競技があるけれど、音で距離を把握するブラインドサッカーはとても難しかった記憶がある。視覚に障害のある人の競技としては、サウンド・テーブル・テニスというものをやったことがある。これも音を頼りにするスポーツで、難しいんですよ~。サッカー好きの北山くんがブラインドサッカーっていうのも適役だと思う。音を消すとか、そういうブラインドサッカーならではの駆け引きがあるっていうのも奥深いよね!

youtube

YouTuber・東海オンエアが、上げていたブラインドサッカーの動画。3分くらいのところから数分見ると、どれだけ難しいのかということがよく伝わる(普段の動画はお勧めしづらい)(めちゃ好きだけど)(小声)

千賀くんも筑波の視覚特別支援学校へ。最後のジングルベルセッションにはぐっときてしまった。「キスマイ知ってるーー???」の問いかけに、「…うーん」「…名前くらいは…」と答える素直な小学生がカワイイ。最後まであんまりキスマイにはピンときてなかったけど、千ちゃんのことは覚えてくれたようで嬉しそうな千賀くん。子どものもつ破壊力というか、直球のパワーがグッときちゃったよね。それを正面で見ていた千賀くんはより心にズバッと来たと思う。千ちゃんにぴったりの企画だったな。

フィナーレで涙を流した煙山アナウンサーの様子には特に心を打たれた。煙山アナウンサーはスポーツアナウンサーとして、野球中継時などに+αの情報を必ず準備してくるということを知っているので、「準備」の大切さを知る。Twitterを見ていると、何枚ものCD,DVDを購入して楽しんでいらっしゃるようでなんとも嬉しい気持ちになる。ANNP通常放送から煙山アナウンサー、ケムケムの存在の大きさを感じていたが、決して上から目線ではないが場を引き締めてくれる、なくてはならない方だと思う。朝方北山くんと二人で話していた時もすごくフラットで素敵だった。

ANNPの他の曜日のパーソナリティーからのコメントも嬉しかった。最近の動きにはちょっと引いてるけど(小声)大好きなオリラジあっちゃんからの「キスマイ大好き」の発言には泣けちゃったなぁ。好きと好きの交わる瞬間は最高。

夜中のANN(本家)、ANN0などなど聴けて良かったです。個人的には、チャリティーだからといって最初から最後までずっと同じテーマについて取り上げる必要もないと思っているので楽しかった。ただ、まあ、気になる人の気持ちもとてもよくわかりますけどね。

キスマイは本当に素敵なお仕事をしているんだなぁと思って、そして本当にすごいところに行くんだろうなと思っています。そうそう、電話して「〇〇円募金します!」と伝えた皆さん、どんな方法でもいいので募金してくださいね。ニッポン放送に行けなくても、いろいろな方法があります。クレカからとかは、簡単でしたよ。

まだ、朝方の部分を聴ききれてないところがあるので頑張ってタイムフリーで聴こうと思います。そんなこんなで、ANNPも金曜回が放送されてしまって…ゆっくり時間を見つけて聴かなければ。最後にもう一つ書くつもりではありますが、ひとまず良いお年を。

 

※今回このブログでは「障害」という表記を使わせていただきました。「考える機会の多い分野、という割に配慮が足りない」と感じられた方もいらっしゃると思いますので、ひとことだけ追記させてください。皆さまご存知の通り、「障がい」や「障碍」など様々な表記の方法があり、そのすべてが配慮に基づく表記方法であると思います。今回のものはあくまでも障害があるのは社会の方であるという立場からの使用であり、何の考えもなしに使用したわけではございません。特定の人物・組織を傷つける目的ではないことをご理解いただければと思います。