白球を追う音の葉

野球音楽オタク横尾渉風味

変化と鋭利なことばたち

 

「ご無沙汰しております」「お久しぶりです」という言葉から始まらない文章を、もうしばらく書いていない気がする。公開しているものの中ではおそらく、一番最後に書いたものだけがそうなっていると思うが、下書きに入ったままほどんど手を付けずにあるその文章がすべてそうだ。2月も、3月も、4月も同じことを言っている。

「最近はペースを落としている」「Twitterは眺めて満足している」という趣旨のことも毎度書いている。何も趣味に全力になる必要はないと自分に言い聞かせながらも、何となくブログに言葉を綴るのは全力ど真ん中の「オタク」にしか許されないように思ってしまう自分がいるせいだろうか、そんなエクスキューズを入れてしまう。

前の1年間(2016.5-2017.5)は確かものすごい数の文章を公開した。誰かが不快に思わないように書こう、読みやすい文章を書こうと頭を使って書いていたつもりだがいったいどうだったのだろうか。あの頃はシンプルにこの思いをいろいろ書き留めておこうという気持ちがあった。最近文章が書けないのは、何かを書き公開する意味があるかどうかに迷いが生じていることと、特に誰かを糾弾するような文章ではなくても、むしろ好きなことについて書いている文章であっても読み手として精神的にダメージを負うような言葉に出会ってしまっているせいであろうと考える。

何かは正しくて、そうでないものは正しくなくて。気づけない人は悪で、ものの「本質」を見ることができる人は素晴らしい。そんな強い言葉に疲れてしまったようだ。そんな疲れるようなものからは離れるのが一番なのだけれど、意外とこの世はそんな言葉ばかりなようで、なかなか難しい。

それでも相変わらずキスマイは面白くて、そこから生み出されるコンテンツは魅力的だ。舞祭組のドラマも4回見たし、CDも購入した。リアルタイムの視聴は難しくても、キスブサも見ている。「You&Me」のジャケットには少し寂しさも感じたが、いろいろな試みをしているということはとても面白いことだと素直に思った。なんの語呂合わせもできないシリアルナンバーを眺め、世界で77,777枚しかないCDを持っていることに喜びを感じている。

逃走中のシリーズなのか、詳しくはないが戦闘中という番組に宮田くんと横尾さんが出演することが決まった*1。HIKAKIN氏と同じチームということも嬉しいポイントの一つだ。注目度の高い彼と前回がっつり爪痕を残した宮田くんということで、世間の注目を集める可能性が高い。横尾さんにも活躍の機会があると嬉しいな。

一方で、YouTuberがジャニーズとチームを組んでテレビに出演するというのも夢がある話だと思う。MステにもFischer's*2と北の打ち師達*3が出演して、時代も変わったなと思っている。フィッシャーズはNHKの番組に取り上げられていたし、北打ちはスクール革命に出ていた。HIKAKIN氏はダウンタウンとはしご酒もしているし、何よりプロフェッショナルにも出演したくらいだから、時代が変わったなんて思うこと自体がナンセンスなのかもしれない。最近はバーチャルユーチューバーもかなり増えてきて、そのパイオニア的存在のキズナアイ(A.I.Channel)は登録者も170万を超えているのだから、もう次のステップに進んでいるとも言えるくらいかも。私はいつからかYouTubeをよく見る側の人間になったが、彼らの凄さを感じるほど、ますます魅力的に見えてくる。例を挙げると、HIKAKIN氏が「YouTuberは頑固なラーメン屋の店主ではいけない」と言った記事が好きで、よく思い出しては考えさせられる*4。常に自分をアップデートしていかなければならない、という趣旨のことを言っていて、トップにはトップの苦しみがあって、それでもトップにいる理由があるということがよくわかる。

YouTubeの話はさておき、キスブサもキスマイも最近はいろいろな試みをしているような気がする。これはイチ消費者の憶測でしかない。ただ、キスブサではランキングの時は「今回はブサイクランキングです」と言うようになったなと思う。私のようにキスブサをきっかけにキスマイのファンになった人は少なくないように思うが、あの時のようなことをし続けるのもなかなか難しいものがあるのだろう。視聴者としてこういうものが見たい、と要望を送ることは良いことだと思っているが、公式凸のようなものを見かけるとなんとも複雑な気持ちになる。個人的にはプロが作成しているものなのだから変化があった時には意図があるのではないかと思ってしまう。むろん、全て私の勝手な妄想であることは強調しておきたい。キスマイに関しても、「ZERO」を取り上げたWSで北山くんが「新しいキスマイの形としては面白いと思う」というようなことを言っていた気がする(というかメイキングなんだろうから手元にあるの確認すればいいんだけどさ)。試行錯誤しながらいつも魅力をアップデートし続けているキスマイはすごいのだな、と思う。

 

世間ではいろいろなことが起こっていて、様々な人が、様々なところで何かを言っている。そんなものに、いちいち傷ついたり、何かを思う必要なんかないのかもしれない。

私はやはり、ひとを対象にするアイドルファンには向かないし、いちいち消耗するようではネットにも向いていない。それでも、しばらく挨拶がなかったことを一言詫びるような言葉から文章を書き始めてしまうくらい、この空間をホームだと思っている自分に気が付くとき、またなんとも言えない気持ちになるのだ。